1月22日(水)、今年度3回目となる月寒サミットを開催しました。
月寒サミットは、職員が学びたいテーマに沿って外部講師をお招きして学習するものです。今回は、勤医協中央病院ホスピスケアセンター長・緩和ケア科科長の小林良裕先生を講師に「緩和ケア」について学びました。
・近代医療と緩和ケアの考え方の違いは、「死」をどのように捉えるかの違い。
・緩和ケアは全人的苦痛(=身体的苦痛・精神的苦痛・社会的苦痛・スピリチュアルな苦痛)に対応する。
・人が生きることを尊重し、誰にも例外なく訪れる死を早めることも遅らせることもしない。
・医療者もやがて病を得、老い、死に行く存在であるという点において患者と平等である。
・"心にかける(care)"こととは、共にいること・共に泣くこと、共に感じること、痛みを共にすること。
・心にかけること(care)が第一の関心事であれば、その結果として治療(cure)が恵みとして受け取られる。
勤医協中央病院ホスピスケアセンターの特色は、24床全室個室・室料差額なし、そして無料低額診療や生活相談も行っていることです。医師・看護師、その他職種への緩和ケア研修の場でもあり、多職種によるチーム医療で入院・外来・往診間のスムーズな移行と連携を行っています。
高齢化やがん患者の増加に伴い、今後ますます診療所と病院、そして緩和ケア科との連携は重要になっていきます。この学習会を機に、民医連綱領にある「無差別・平等の医療」を更に前進させていこう、と確認しあいました。