2014年5月15日木曜日

第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.4~5

第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.4



みなさん、こんにちは。看護師の梅前です。前回の続きです。

今回は「多職種連携」のお話になります。

私達のクリニックに来院されたことのある方ならご存知かもしれませんが当クリニックの職員同士、非常に仲が良いです。これは連携をとるために日々、泉院長をはじめとし皆が意識して取り組んだ結果だと私は思っています。

仲が良いのと連携と診療、何の関係があるのか?

それは連携がうまくいっていると患者さんの情報を各職種がきちんと共有し各々のサービスを存分に発揮できるという利点があるからです。私たちのクリニックではクリニック内だけでなくクリニック外でもその連携を大事にしています。クリニック外というと専門科医・看護師や病棟医・看護師、訪問看護師、介護従事者、介護施設、自治体などでしょうか。そういった内外あわせていろんな職種が連携をとることを「多職種連携」と言います。そして一番大事なのが、なんのために連携をとるのか。

そうです、患者さん(利用者さん)の思いや希望を叶え、支えるためです。この積み重ねが地域包括ケアにつながると考えています。

ですから、私たちにとって大事なことはこの地域に住んでいる人たちがどんな思いや希望を持っているかを知ることにあるのです。その「知る」ということはとても大切なことです。私は日々の看護でまず患者さんを知ることに重点をおいています。希望の裏側にある理由を大切にしています。その上で患者さんと一緒にケアの選択を行えるようになりたいと思っています。ケアを提供することは簡単ですが、思いも支えたいと思っています。



第16回日本在宅医学会大会に行ってきました!part.5

みなさん、こんにちは。看護師の梅前です。日本在宅医学会に参加し見て、感じて、学んだことの報告は今回で終了です。今回は「地区視診」のお話になります。さて、私たちのクリニックではクリニックとしてリニューアルした時から大切にしていることがあります。それは「地区視診」です。地区視診とはクリニックがあり、患者さんたちが住んでいる街に職員が出て、どんな地域なのかをみてまわることです。当クリニックでは全職員が必ず経験しています。通っている患者さんたちがどんな地域に住んでいるのかを知ることは医療者にとってとても大事なことです。地区視診の時に大事にしているのが、この地区にある社会資源(Assets)をメモすることです。この地域特有の健康問題に対応できる資源はなにか知っておくことと地域での問題解決につながるからです。これも地域包括ケアと言えるのだと思います。今回、在宅医学会に参加し当クリニックの取り組みの方向性が間違っていなくて安心したのと同時に課題が浮き彫りになりました。先日、職員に対し報告会を行い、「これでもっといい医療・看護・介護が提供できる!」と貪欲に前向きに課題をとらえることができました。最後に私たちは地域に根ざした診療を日々心がけています。そして、医療は他でもない患者さんのためにあるものです。患者さんと一緒に地域でよい医療を提供できるように考えていけるよう今後も努力を続けたいと思っております。長きにわたり、ご清覧頂きありがとうございました。私事ですが、4月より勤医協中央病院呼吸器センターへ異動となりました。月寒には3年間おりました。私が目指している医療がここでは行われており、日々進歩していると感じています。大きな病院で治す医療を勉強し、その上で支える医療を実践して参りたいと思います。3年間大変お世話になりました!