2012年12月29日土曜日

家庭医療ウィンターキャンプin黒松内

2012年12月15日(土)黒松内診療所で、月寒ファミリークリニック、余市診療所の3つの診療所スタッフと医学生1名が集まり交流をはかりました。

まず、家庭医療とは?家庭医療センターの役割とは?というテーマで寺田Drが講義をしました。

また、「患者中心の医療」について瀬野尾Drが講義をしてくれました。そのなかのワークショップでは事例を用いてスタッフ同士で医師役、患者役、観察者になりきり、患者の心理や背景について考えました。そしてどのようなアプローチが必要なのかというレクチャーを受けました。

そのあとは、黒松内地域に出て、患者さんのお宅訪問をしライフストーリーを聞かせてもらいました。やはり人生の先輩(患者さん)のお話を聞くことは考え方や価値観を刺激され勉強になります。

夜は3つの診療所がそれぞれの歴史や取り組みの発表をし、お互いの頑張りを存分にアピールしました。大変だけれども楽しくがんばってやっている姿が感じられました。

ぜひ、夏にもサマーキャンプとして他診療所と交流ができたらいいな〜と思います。

2012年12月28日金曜日

月寒サミットを開催しました

12月3日に勤医協中央病院の伊古田俊夫先生をお招きし、月寒サミットを開催しました。「社会脳科学からみた認知症」と題した講演では、脳科学的に解明されている認知症の症状や、社会脳の存在についてお話して下さいました。現在、認知症患者は高齢者の10人に1人と言われており、2025年には7人に1人に増えると言われています。認知症の症状も"物忘れ"だけではなく様々な症状やきっかけでおこるという事が今回の講演で学ぶことが出来ました。今回の講演には友の会員さんや他院所からも参加してくださいました。また、月寒サミットに先駆けクリニックの職員は【伊古田俊夫著 脳からみた認知症】を読ませていただきました。今回のサミットと合わせて認知症への理解を深める機会となりました。

2012年12月15日土曜日

友の会観楓会へ行ってきました!

11月11日(日)友の会観楓会で「小樽かんぽの宿」に行ってきました。まぶしいばかりの天気に恵まれ、友の会、生活と健康を守る会、職員ほか総勢47名の参加でした。温泉であたたまった後の交流会では初めて参加した方の紹介、「いつでも元気」の紹介、歌あり、笑いありの楽しいひとときとなりました。参加がきっかけで友の会の入会に繋がった方もいました。行事に参加することでみなさんのいきいきとして笑顔に元気をもらった一日でした。なかでも紙で作る小物入れ?の作り方をご指導いただけるなど本当に楽しかったです。(看護師 椎名)

全職員会議を行いました!!

11/27(火)全職員会議を行いました。プライマリケア学会で「イブニングスタープロジェクト・IPW(専門職連携)」の発表で全国デビュー、戦略的事務会議の発足、業務改善など個々の半年間を振り返るとともに情報共有することで「実りある活動が出来ていたね」とスタッフの気分も高まりました。

月寒ファミリークリニックになって2年目。他職種連携や地域とのつながりを大切に今までと変わりのない温かい医療を提供していきたいと思います。(看護師 村山)

2012年11月6日火曜日

☆☆家庭医療道場☆☆

9/25(火)〜26(水)の2日間、勤医協余市診療所を舞台に「よいち家庭医療道場」が開催されました。7月より新たに家庭医療を展開してきた余市診療所で"家庭医療の概念や地域医療の視点を学ぼう"と企画され、医学生3名が参加しました。

1日目のワークショップでは、「ナラティブとは?」「医療におけるコミュニケーションとは?」「BPSアプローチとは?」「家族志向のケアとは?」などのテーマについてロールプレイやディスカッションをしながら家庭医療について深く学ぶことができました。2日目は実際の診療現場の見学の後、地域を知るためのフォトボイスを行ないました。

この他、果樹園での収穫体験や漁港での釣り体験など、余市らしさ満載の企画となりました。もちろん、我らが月寒FC職員も参加し、学生とともに改めて家庭医療・地域医療について学びました!

1日目夜の交流会には友の会会長をはじめ余市診療所職員総出のバーベキューに余市パワーを見せつけられ、圧倒されながらも(!?)楽しく交流を深めることができました。今回を契機に、北海道勤医協の様々な診療所で学生とともに地域医療を学ぶ企画を開催していけたらいいですね♪♪ (事務・児玉)

2012年10月9日火曜日

プライマリ・ケア学会に参加しました!!

第3回プライマリ・ケア連合学会は、9月1日・2日の2日間、福岡県で開催されました。(昨年は札幌でしたが、今年度は遠く福岡県での開催でした)月寒ファミリークリニックからは、遠路にも関わらず、医師2名、看護師3名での参加でした。一日目の梅前看護師・寺田医師による「イブニングプロジェクト」のポスター発表のほか、泉医師の「訪問診療を担う医師育成のために」のポスター発表がありました。



イブニングスタープロジェクトの発表では、3年計画でこのプロジェクトは3年計画で考えていること、一年目の今年度は「独居高齢者のインタビューから見えてくること」を発表しました。発表は、9年目の看護師と医師のコラボで行われました。(全国デビューしたぞ〜!!)



2日目は「実践してみよう!専門職連携(IPW)−"あれっインスリン何単位だったけ?はて今日打ったっけ?"認知症を持つ独居高齢者をいかに地域でささえられるかーというテーマでワークショップを行いました。(4年目の看護師小林由佳看護師の全国デビューでした!!)事例紹介では、経過だけでなく寸劇も交えリアルに事例紹介を行いました。また、グーループワークでは、参加者(医師・薬剤師)がそれぞれ訪問看護師やヘルパーといった他職種になりきって討議することを提案しました。他職種の方々がどういう思いでカンファレンスの参加や連携をしているのかを体験することができました。



このワークショップでは、独居高齢者を支えるためには、社会にある様々な資源を使い連携することが必須となっていること、そこには、「パーソンセンタードケア」という関わるときの大切な考え方やそれぞれの専門職の方々の連携なしには独居高齢者を支えることができないことを実感することができました。



2日目のワークショップを終えた参加者は、大宰府天満宮で、みんなの健康と今後の家庭医療の発展を祈願しました。そして千歳への帰路につきました。

2012年9月21日金曜日

第24回つきさっぷ健康まつりを開催します!

9月30日(日)の午前10:30より、月寒公民館の体育館にて「つきさっぷ健康まつり」を開催します。健康クイズやミニ運動会、美晴幼稚園児によるお遊戯、月寒高校のマンドリン演奏など楽しい企画が盛りだくさん。お昼休憩にはバルーンアートの催しや、最後には豪華景品が当たる抽選会も行われます。にぎやかなバザーやおいしい食べ物、月寒地域のみなさんにはお馴染みの月寒あんぱんの出店もありますよ。
今年は「地域のみなさんとともに健康づくりの輪をひろげよう」をコンセプトに開催します。ぜひ、ご近所の方お誘いの上、お越しください。

2012年9月5日水曜日

糖尿病の方のフットケアはじめました!

当院では8月から糖尿病で医師の指示がある方や、足に痛みのある方を対象にフットケアを行っています。なぜ糖尿病の人の足のケアが必要なのか?

血糖値の高い状態が長く続くと神経や血流に障害が起きたり、免疫力が低下して細菌に感染しやすくなります。神経や血管の末端である足に異常があらわれやすいのです。感覚が鈍くなると痛みを感じにくくなり、靴擦れや巻き爪、たこ、水虫、やけど、乾燥によるひび割れなどが知らないうちに悪化して炎症を起こしたり、化膿していることもあります。

まずは足の状態を見ることからはじめ、適切な処置や治療、予防のためのアドバイスを行っています。

まだ始めたばかりで勉強中ですが、医師と相談しながら取り組んでいます。足が気になる方はご相談下さい。(看護師・村上)

2012年9月1日土曜日

PC連合学会でポスター発表!

第3回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(福岡国際会議所)

イブニングスタープロジェクト
~ライフストーリー聴取から独居高齢者に対しての専門職連携の取り組み~   

9月1日梅前看護師が、イブニングスタープロジェクトをポスター発表しました。
家庭医療看護師として学会デビューの一日でした!今後の活躍が楽しみです。
来年度の報告も!
                                       

浮ヶ谷幸代さんがインタビューに!



「他者とともにいる」「他者とともに暮らす」という「場」に着目することである…。

「ケアと共同性の人類学」の著者である相模女子大学人間社会学部浮ヶ谷幸代教授が月寒ファミリークリニックの寺田医師などに在宅医療などのテーマにインタビューに来られました。楽しいインタビューで「場」の共有ができました。今後も文化人類学を真何んで行きたいと強く思った一日でした。

2012年8月31日金曜日

月寒の歴史を学んできました!

8月21日(火)午後に地域活動の一環として、つきさっぷ郷土資料館にて月寒サミットを開催しました。今回のテーマは「月寒の歴史を知ろう!」です。資料館の館長に歴史のお話と、館内を案内していただきました。

「この地域には歩兵25連隊が置かれ、商業施設も栄えた。軍隊のまちだったんだよ」と。アンパン道路の名前の由来や、まだ現存する軍隊の跡地の話も興味深いものでした。つきさっぷの歴史とともに戦争の歴史にも触れ、先人たちの苦労とたくましさをあらためて感じました。古い写真の中にはお隣さんでいつもお世話になっている月寒モータースさんの写真も。職員がそれぞれの思いで歴史を学びました。(事務 丸山)

2012年8月16日木曜日

平和盆踊りが行われました!

8月4日(土)、5日(日)に豊平区平和盆踊りが開催されました。
月寒公園の戦没者を供養する忠霊塔前にて行われました。あいにくの天気で私たちが出店した一杯400円の生ビールはあまり売れなかったのですが、2日間みんなで楽しく平和を祈り、平和のありがたさを思いながら踊りました。
来年は是非晴れてもっと生ビールが売れるといいなー!みなさん踊りにビールを飲みに遊びに来て下さい。(検査技師・粟屋)

2012年8月14日火曜日

月寒サミット「眼科対診のみかた」を開催しました!

みなさん、こんにちは。

外来看護師の梅前です。

月寒ファミリークリニックは今年度「糖尿病」について全職種で学習を行っております。


前回のサミットで「糖尿病」とは、何ぞや?を学んだ私達、、、今度は「糖尿病」と「目」について学びました。

講師には、勤医協札幌病院眼科医の土屋先生をお招きしました。



どうして失明に至るのか?

患者さんは失明の過程で、どのような症状を訴えるのか?

見えなくなるということは、人にとってどういう影響を与えるのか?



土屋先生に詳しく教えていただきました!

眼科受診の意義がよく分かりました\(^▽^)/



ちょっと賢くなって、眼科の手紙の内容が分かるように!

土屋先生、本当にありがとうございました!!

2012年8月2日木曜日

青空健康チェック開催!

7月19日に青空健康チェックと銘打って、スーパーアークス月寒東店の入り口前で健康の相談会を行いました。

この日は風が少し強かったものの、天候にも恵まれ、小さいお子さんやお年寄りの方からワンちゃん(?)まで、14時から15時までという短い時間だったにも関わらず、多くの方に参加頂きました。

次回は8月23日(木)の14時から15時まで同じ場所で開催します。診療所の先生も来るので、日ごろ悩んでいることや気になっていること等、この機会に一度相談してみませんか?

「最近血圧測ってないから測ってもらおうかな…」と血圧を測るだけにちょっと寄っていただくだけでもかまいません!皆さんの参加をお待ちしています。

2012年7月5日木曜日

平岸高齢者住宅うめの実1周年記念祭に参加して

勤医協在宅が運営している高齢者住宅が、昨年6月にオープンしてから1周年を迎えました。当日は入居者さんやそのご家族、地域のこどもたちも参加してのにぎやかなお祭りとなりました。在宅のセンター長さんやオーナーさんなどの挨拶のあとは、やきとり、たこやき、やきそばなどの楽しいお食事タイム。在宅の職員さんが忙しそうに調理している姿と、にこにこ楽しいそうにお話ししている入居者さんの笑顔がとても印象的でした。

 安心して暮らしていくことは誰もが望むことです。ひとりでは不安でも、誰かがそばにいて、みんなでお食事したり、みんなで笑いあったりと、そんな愛しい空間がそこには広がっていました。

第5回月寒サミット開催!

6月26日(火)に「生活保護」をテーマに第5回月寒サミットを開催しました。今回は西区でホームレスパトロールの活動もされている勤医協西区病院SWの田村優実さんを講師に招き、生活保護制度や生活保護をめぐる状況など詳しく説明していただきました。田村さんは言います。「最近の芸能人家族に対しての法的根拠のないバッシング報道は、本当に困窮していて申請を考えている方、現在保護を受けている方への影響は計り知れない。受給の要因となっている貧困な社会保障制度こそ早急な改善が求められるべき」と。



参加者からは補足率(生活保護支給基準以下の所得で実際受給している割合)でドイツやイギリスが80%代なのに対して、日本が20%以下である事実に一様に驚きの声も。また、月寒ファミリークリニックでの無料低額診療の事例を検討し、どうすれば安心して暮らし続けられるような支援ができるのか積極的な意見交換がされるなど貴重な学びの場となりました。

2012年6月4日月曜日

第4回「月寒サミット」を開催


5/29(火)、月寒サミットを開催しました。
4回目を迎える今回の学習テーマは「糖尿病」。
勤医協中央病院の伊古田明美医師を講師に迎え、糖尿病診療の最近の動向と
診療所におけるマネージメントについてお話ししていただきました。

2型糖尿病患者の20年間の縦断的病像変化をまとめた結果をもとに、
合併症の発症と進行、治療や病態の多様化などが詳細に報告されました。
また、具体的な症例を提示しながら糖尿病発症と生活背景との深い関わりや
医療者だけでなく社会のネットワーク支援が必要なことなどが話されました。




診療所に来る患者さんと重ねながらお話しを聞き、今後の診療に活かすヒントを
たくさん見つけることができた学習会となりました。


2012年6月2日土曜日

月寒フェスタを開催!


317()、家庭医療センター・教育診療所としてスタートした月寒ファミリークリニックの1年間の医療活動を振り返る「月寒フェスタ」を開催しました。
職員、研修医、医学生など40名が参加しました。


はじめに、札幌医科大学看護学科の今野美紀准教授より「看護の視点から見る家族そして地域の見方」の学習講話で
患者さんの背景にある家族や地域を新たな視点で見るポイントとや医療連携の重要性を学びました。


続いて、月寒ファミリークリニックのスタッフがチームとして取り組んできた1年の活動を振り返り前進できたことを発表しました。


看護部門は、新たに午後外来を開始し認知症や療養指導の必要な患者さんとゆっくり関わりながら患者さんの療養を支えることができた内容や、
様々な困難を抱えながらも自分らしく生きたいと願う患者さんの在宅生活を医療と介護の連携で支えてきた訪問診療の事例を報告しました。


事務技術部門は、月寒地域フィールドや患者塾など地域を知る活動、より良い医療提供のために行なってきた多職種連携や全職員での気にカン
医学生とともに学んだ地域医療・チーム医療、収益確保のために職種の枠を超えて役割を発揮して奮闘してきたこと、そして様々な取り組みを通して
職員同士の絆を深めてきたことを撮りためてきた写真とともに振り返りました。


また、医学生・研修医からは「自分が思い描いている家庭医療がここで実践されていた」「疾患だけでなく生活背景を見ることが大切と学んだ」
「職員一人一人がとても大切な存在であり、みんなが助け合って患者さんを支えていると解った」「月寒での経験を通して視野が広がった」など、
月寒ファミリークリニックでの実習・研修を通して学んだことを発表してくれました。


泉・寺田両先生を先頭に新たなチャレンジを行なってきたこの1年はみんなの宝物となり、2年目へ向けて力を併せていこうと誓い合いました。



(写真のロゴマークは卵の殻で作ったものです!!