2013年12月2日月曜日

豊平区清田区健康友の会観楓会

10月26日、一昨年の好評を受け今年も美唄温泉「ピパの湯ゆうりん館」で観楓会を開催、43名の参加者がありました。

快晴、眼下には赤黄の丁度みごろな紅葉が連なっていました。「この景色を見ただけでも来た甲斐があった」と歓声があがりました。

早速風呂に入る人。普段は温泉に来られない、介助がないと入浴できない方、そんな方々も職員や友の会員と一緒なら安心して入浴でいるととても嬉しそうです。パークゴルフに興じる人。午前中はあっという間でした。

おいしいご馳走を前にして会話も弾みます。はじめて参加された4名の方の自己紹介もありました。参加されたからは、「とても楽しい一日」との感想でした。私たちの生活は、政治・経済の影響を受け厳しいものですが、皆で集まって楽しく過ごすことで、団結し「毎日を元気に過ごしていく原動力になるのだと学びました。今年度から友の会役員の方は「友の会と絆を持っていればいつでも力になってもらえるよ」と4名の入会者を土産に参加、大喝采を博しました。

後半は恒例のカラオケ大会。「待っていました」と10名余りの方が日ごろ鍛えた喉を披露。歌声に涙を流す人もいました。これがまた皆さん本当に上手なんです。デュエットもあり中には興に乗り職員と若々しいマンボにルンバとダンスも飛び出すにぎわいで大盛況でした。厳しい寒さを前に楽しい秋の一日となりました。

車中で訴えていた「いつでも元気」誌購読も一気に4部も増えて大収穫でした。

2013年11月20日水曜日

つきさっぷ健康祭り

9月29日(日)月寒公民館にて「第25回つきさっぷ健康まつり」が265名の参加で行われました。

 泉院長からは、「本日は健康まつりということで、健康クイズや運動会など健康に関わる催しが行われます。合唱や演奏会など文化企画も盛りだくさんです。健康まつりなのに、なぜ文化企画が多いの?今日は皆さんに健康という言葉を改めて考えていただきたいと思います。健康とはどのようなこと指すのでしょう。運動ができて体が丈夫な人が健康なのでしょうか。健康とは、身体だけが丈夫なことを指すものではありません。心も元気でなくてはなりません。では、「心の健康」とは何でしょう。それは歌を聞いたり、歌ったり、他者と何かを楽しめることなのです。今日の健康まつりは、心身ともに健康になってほしいという願いを込めて、たくさんの催しを用意しています。楽しんでください。」と話されました。

「健康クイズ」は、濱野副院長が食事・運動・病気等の分野から解りそうで迷う問題が出題され、参加者は頭を悩ませました。 受診時の採血量の問題では、実際に採取する量の少なさに驚きの声もありました。

 「運動会」は、恒例のスリッパ飛ばしと足踏みリレー。

文化企画では、美晴幼稚園園児による可愛いお遊戯にみんなが笑顔になり、今年初参加となった札幌医大医学部合唱部のみなさんによる参加者全員で「ふるさと」を歌う企画で会場は一体となりました。そして、健康まつりの一番のお楽しみとなった地元月寒高校マンドリン部の演奏には、参加者一同「やっぱりいいね」、「この音色に励まされるね、元気に過ごせそう」などの声があがりました。

2013年8月26日月曜日

つきさっぷ健康まつり

第25回つきさっぷ健康まつり
9月29日(日)10:30-14:30
場所 月寒公民館(月寒中央通7丁目)

2013年8月14日水曜日

原水禁世界大会2013

8月7日〜9日に長崎で行われた原水禁世界大会に原が参加してきました。

7日は北海道団の結団式で山脇佳朗さんの被爆体験を聞かせて頂きました。原爆投下直前の様子や、直後の爆心地付近の様子などを詳しくお話ししていただき、原爆の恐ろしさを改めて認識させられました。午後には世界大会の開会総会があり長崎市長やノルウェー政府代表の方など世界中から集まった多くの人たちの話を聞くことが出来ました。また福島の代表団からは原水禁世界大会において原発も核兵器と同じ扱いとする提言がされました。

8日は分科会で、少人数のグループで被爆者の方のお話を聞く「青年の広場」に参加してきました。戦争中のお話しを聞かせていただき、戦争は絶対にしてはいけないというメッセージをいただきました。その後の青年同士のディスカッションでは、被爆体験を語ることのできる人が減ってきている問題などを共通認識するとともに、今回の大会で学んだことを周知していくことから始めましょうという決意をしました。

9日には閉会総会が行われ、開会総会同様に世界各国の代表の挨拶などがありました。また、北海道団でも登壇し、これまで北海道内で行ってきた署名などの活動の報告を行いました。


この他にも自由行動の時間には原爆資料館や平和公園・爆心地公園を訪れることができ、原爆の恐ろしさを目の当たりにしました。今回の経験を周囲の人にも伝えていき、核兵器や戦争のない世界を目指していきたいと思います。

2013年7月25日木曜日

2013年7月24日水曜日

第2回 青空健康チェック

7/23(火)、2013年度第2回目の青空健康チェックを開催しました。
今回は、生協美園店の店内の一角をお借りしての健康チェックとなりました。

この日は最高気温が31℃と非常に暑く、涼しい店内での開催となり正直ホッとしました。立ち寄ってくださる方々も、ゆっくり座って健康チェックや医療相談ができたのではないかと思います。

「日頃から体調のことは気になっていたけれど・・・やっぱり病院受診は敷居が高い」、そういった方々にも この健康チェックを利用していただいて、気軽に医師や看護師に相談をしてもらえれば、と考えています。

これからも地域の健康をまもる活動として、健康チェックは継続して開催していきます。
ぜひみなさん、お立ち寄りください!

次回の健康チェックは8/27(火)、14:00〜、生協美園店で開催します。

2013年7月19日金曜日

第3回 健康相談会

7/18(木)、第3回目の健康相談会を開催しました。
今回の学習テーマは「熱中症予防」、講師は椎名江利子看護師です。

"熱中症"とは、高温環境のもとで体の水分・塩分のバランスが崩れ、体のさまざまな調節機能が破綻してしまうことです。
高齢者や心臓病・糖尿病などの持病を持っている方が熱中症になりやすいと言われています。
特に高齢者は、体内の水分量も小児や成人に比べ少なく、暑さを感じにくかったり、喉の渇きを感じにくい、などの特徴があります。

熱中症の症状は、めまいや頭痛、嘔気などの軽症・中等症から意識障害などの入院治療が必要な重症までさまざまです。
熱中症を予防するためには、こまめに水分・塩分補給をすることが大切です。実際に、500mlのペットボトルに0.5〜1gの食塩を入れた食塩水を試飲しました。市販のスポーツドリンクや脱水状態のときに飲む経口補水液と飲み比べをして、参加者は自分の好みを選んでいました。

その他、以下の熱中症予防対策が紹介され、まだまだ暑い日が続くこの夏を元気に過ごしましょう!と呼びかけました。
◎屋外では日傘をさす、帽子をかぶる、室内では換気をする、風通しをよくする
◎服装は吸汗・速乾性の素材で明るい色の服を
◎日頃から運動や汗をかく習慣をつける
◎緊急時の連絡先を寝室・居間・電話のそばなど、すぐに目に付く場所に置く



次回の健康相談会は8/22(木)14:00〜 月寒ファミリークリニック待合で行います。
テーマは「レントゲン・心電図検査」です。
一般診療はもちろん、健康診断などでも幅広く実施されるレントゲン・心電図検査。"一体、何を見ているの?どのような異常や病気がわかるの?"これらの疑問に詳しく応えます。ぜひ、みなさんの参加をお待ちしています!!

2013年7月8日月曜日

全国民医連主催第2回在宅医療・介護交流会

全国民医連主催第2回在宅医療・介護交流会に青柳・椎名で東京へ行ってきました。

北は、北海道(29名)、南は沖縄から合計750名の参加でした。

一日目は、

鹿児島大学医学部臨床教授中野一司先生の講演

「長寿を目指す医療(キュア)から天寿を全うする医療(ケア)へ」

さらに特別報告や指定報告6演題など各民医連での実践と戦略の報告を聞きました。



二日目は、分科会

青柳は「認知症ケア」、椎名は、「在宅ケアチーム連携」に参加しました。



二日間の感想は、どれも民医連らしいというべきか、どの実例の実践も素晴らしかったです。

講演を聞いてもっともっと在宅における医療・介護の質を高め連携を密にしていくことが要求されていました。どこで看取るのか?ではなくどのように看取るのか?を深めていくことの大切さを感じました。

椎名は、2回続けて参加させていただき日々の実践が深まる機会でした。

2013年7月3日水曜日

月寒「地区視診」

7/2(火)、私たちの診療圏であり多くの患者さんが暮らす月寒地域を診てみよう、と月寒「地区視診」を行いました。
今年から新たに月寒ファミリークリニックの一員となったDNJ(Doctor・Nurse・Jimu)の3名と、地域医療研修に来ている研修医・医学生2名が参加しました。

月寒西地域と月寒東地域に分かれ、以下の項目に沿って月寒地域の特性(利点・問題点・社会資源など)を視て周りました。

・家屋と町並み
・広場や空き地の様子
・境界
・集う人々と場所
・交通事情と公共交通機関
・社会サービス機関
・医療施設
・店舗
・町を歩く人々と動物
・地区の活気と住民自治
・地域性
・信仰と宗教
・人々の健康状態
・政治に関すること
・メディアと出版物
・その他

「クリニックに来院する患者さんの多くは高齢者だけれど、地域には若い世代や子どもが多かった」
「山坂が多く、冬場の歩行や通院は大変そう」
「子育て支援センターやハローワークなど、社会サービス・支援施設などは充実していると感じた」
「商店や学校なども多く、活気があって暮らしやすそうな地域」

家庭医療を実践するうえでは、"患者さんと向き合う医療"から"地域と向き合う医療"の視点が重要です。
患者さんの暮らす月寒という地域、そして医療活動を展開している月寒という地域。
患者さんの病気だけでなく、日頃の暮らしぶりや住んでいる地域事情を知ることが、治療や療養への働きかけに大きな影響をもたらします。

地域の健康のために私たちが何ができるのか〜  「地域を視る、そして知る」ことが、とても大切だと改めて確認することができました。

2013年6月26日水曜日

青空健康チェック

6/25(火)、スーパーアークス月寒東店の軒先をお借りして2013年度第1回目の「青空健康チェック」を行いました。

血圧・身長・体重測定と医師による医療相談・健康相談を行い、25名の方に立ち寄っていただきました。
今回は濱野貴通副院長と研修に来ている宮澤元先生のイケメンドクター2人が並んで相談に。

約1時間の間、相談コーナーは途切れる間がありませんでした。

普段から病院に通院している方から、ちょっと身体のことが気になっていたけど病院には・・・という方まで気軽に医師に相談できるのはよい機会になっていただけたと思います。

私たち医療者にとっても、青空健康チェックは地域の方々と触れ合い、地域の状況や暮らしぶりを知ることのできる貴重な機会です。

青空健康チェックは7月以降も開催しますので、みなさんぜひお立ち寄りください♪

7/23(火) 8/27(火) 9/24(火) 
スーパーアークス月寒東店にて 
14:00〜15:00開催

健康診断を受けましょう!

月寒ファミリークリニックでは今年の4月から赴任した医師(Doctor)、看護師(Nurse)、事務(Jimu)の3名でチームDNJとして活動しております。
今回は待合室に貼る健康診断のご案内のポスターを作成しました。

みなさん、健康診断をぜひ受けましょう!
早期発見、早期治療で健康な毎日を過ごしましょう!

健診は予約なしで毎日受けられます。
お問い合わせは月寒ファミリークリニックまでお電話ください。

2013年6月21日金曜日

第2回 健康相談会

6月20日(木)、第2回目の健康相談会を開催しました。

今回のテーマは「こんなにわかる血液検査 〜健康診断で何がわかるの?〜」です。
お話しは、現在月寒ファミリークリニックで地域医療研修中の宮澤元先生でした。

健康診断で行われる血液検査の項目ごとにどんな病気を調べることができるのかを詳しくお話しました。
検査結果に異常が出ても身体には症状がでにくいことや、そのままにしておくと重篤な病気に進行する場合があることから、健康診断で身体の状態を知ることはとても大切です。

また、みなさんが採血の際にきっと感じている疑問にも、実演を交えてわかりやすく説明していただきました。

「何本も採血管を使用するのはナゼ?」
→採血管ごとに調べる項目が違う(貧血・脂質・腎臓・糖尿・尿酸など)ので、必要な検査に応じて採血管の本数が異なります。

「実際に採っている血液の量はどれくらい?」
→血液検査の際に採取している血液の量は、本当にわずかなものです。
 実際に、3本の採血管(一般血液、血糖、生化学)に色水を入れ、その水をコップに移し入れてみることで、採血量を測ってみました。

参加者からは、
「採血管にはそれぞれ調べているものが違うことがわかった」
「私はいつも灰色のキャップの採血管で採血しているわ」
「いつも、たくさん血を採られているって思っていたけど、本当はこんなに少ない量だったなんて、正直びっくり!」 などの感想が出されました。

最後に宮澤先生より、"以下の3つを心がけて早期発見・早期治療を行いましょう!"と呼びかけました。

�健康診断を毎年必ず受けること
�生活習慣(食事・運動など)に気を配ること、改善すること
�現在飲んでいるお薬がある場合は、症状の有無に関わらずきちんと服用を続けること


★次回の健康相談会は7月18日(木)14:00〜、テーマは「熱中症予防」です。みなさんの参加をお待ちしています!!

2013年6月14日金曜日

4回日本プライマリ・ケア連合学会 参加報告
看護師 西田 英未
1日目
    Meet the Expert4「福島県における小児甲状腺超音波検査の現状と展望」
                    福島県立医科大学   鈴木DR
東日本大震災の原発事故により多量の放射性物質が大気中に放出された。その量はチェルノブイリ事故の7分の1程度といわれていたが放射線物質による小児甲状腺がん発症への住民の不安は強い。そのため福島医大は事故当時018才以下の36万人に対し生涯にわたり甲状腺癌の検査を行うことを決めた。20131月の時点で検査者数は15万人を超えており、今後は県外に避難した人へのフォロー方法を検討している。
・検査内容
一次検査~甲状腺エコー(結節のスクリーニング)
二次検査~甲状腺エコー(精密)、採血検尿   ※必要時定期受診につなぐ
<感想>
 住民の不安に対し素早く行動しているのがすごいとおもった。また、フォローも1回ではなく生涯にわたり住民のニーズに対し適していると思った。すごい人数になって大変だと思うが、この検査を行いつづけてまとめることにより放射線の風評被害も減っていくと良いと思いました。

    Meet the Expert5「地域で守ろう小さな命~地域医療の要:
                                          お母さんへの情報発信 Update
・起こってからでは遅すぎる!どうする子どもも事故予防~保護者の興味はどこに?~
                あかちゃんとこどもクリニック  田中DR
 子どもの死亡原因第1位は“不慮の事故”であり、たばこの飲み込みや転落など一歩間違えば死につながるものもある。また、そのほとんどは保護者が注意していれば防げたものばかりである。しかし事故は起こすまではまさか自分が起こすとは思っていないため、保護者から勉強会で聞きたいテーマを聞くと、感染症や予防接種のことばかりでほとんどの親が事故には無関心である。なので、当院で行っている具体的な予防策についてお話する。
まず関心の強い感染症などのテーマで学習会を開いて人を集めその中で事故の話にもっていき事故の危険性について伝えていくようにしていく。
実際に事故をおこしたとき、保護者には怒りたく気持ちもあるが、事故当初は保護者も動揺しているのでそのときに話しても効果がない。こどもの容態が落ち着いてからゆっくり危険性を話し、再発予防につなげていくことが大切である。
通常の診療の場面でも、あえて危険になるシチュエーションを作り「今、危なかったよ。」と伝えることで日頃から事故に対する意識づくりをしていく。
<感想>
 小児の死亡原因で一番多いのは不慮の事故だと知ってはいたが、実際にどんな風に指導していけばいいか分からなかったので具体的な方法のレクチャーはとても勉強になった。子どもは大人が予想もしない事を行う。また、子どもは体が出来上がっていない為容易に障害が起き、最悪の場合なくなることもある。そうなってからでは遅いので普段から保護者の意識作りが大切だと改めて学びました。

・親・家族への“子育て情報”発信~極意と課題~
かわむらこどもクリニック  川村DR
少子化や核家族化などの社会構造の変化は、子育て中の母親に大きな影響を与えている。母親の孤立化、ネットによる多種多様な情報にまどわされて正確な情報にたどり着けない保護者もいる。そのような現状を受けかわむらクリニックでは「母親の不安・心配解消」を理念に、情報発信の手段としてHPを開設した。
HPでは一方通行の情報にならないように医療相談もはじめた。最近ではTwitterFacebookも取り入れて情報発信を行っている。
情報発信には様々な問題点が存在し混乱を招く危険性もあるが、信頼できる医師が正しい情報を発信していくのは必要です。
<感想>
 今の子育て世代は2030代で一番ネットを利用する年代である。医療現場でも情報の発信方法も世代に合わせて方法で行っていくことが大切だと感じました。

2日目
①一般公演
 地域での看取り 地域連携としてのデスカンファレンスの取り組み
 看取りを行った事例を通してデスカンファレンス(死後カンファレンス)に有用性のついての報告。
事例1:腎不全。小規模多機能施設で看取る予定だったが、状態増悪し苦痛がともなったため病院に救急搬送され翌日亡くなった。
事例2:認知症。GH入所中。経口摂取不能になり家族同席のもとGHで亡くなった。
事例3:認知症。GH入所中。経口摂取減少しGHで亡くなった。
 デスカンファレンスは医療者・家族だけでなく施設スタッフも含めておこなった。それにより医療専門職でないスタッフが看取るうえでどのようなことが不安なのか、精神面の負担について聞くことができた。デスカンファレンスを行ない話し合うことで1人の人間の死に直面したスタッフの精神的負担を軽減することができるのだとわかりました。
<感想>
 医療者は人の死についてある程度の学習を行い、その過程を学んでいる事が多い、しかしGHの職員などは全員が必ずしもそのような知識があるものとは限らない。そのような人が1人の人間の死に直面した時の負担はとても大きいと思う。患者さん、その家族のためにももちろんデスカンファレンスは必要だが、そのような職員の為にもデスカンファレンスは必要なことだと思いました。

2013年6月13日木曜日

第4回日本プライマリ・ケア連合学会 参加報告

第4回日本プライマリ・ケア連合学会 参加報告

看護師 西田英未

� Meet the Expert4「福島県における小児甲状腺超音波検査の現状と展望」

                    福島県立医科大学   鈴木DR

東日本大震災の原発事故により多量の放射性物質が大気中に放出された。その量はチェルノブイリ事故の7分の1程度といわれていたが放射線物質による小児甲状腺がん発症への住民の不安は強い。そのため福島医大は事故当時0〜18才以下の36万人に対し生涯にわたり甲状腺癌の検査を行うことを決めた。2013年1月の時点で検査者数は15万人を超えており、今後は県外に避難した人へのフォロー方法を検討している。 ・検査内容 一次検査〜甲状腺エコー(結節のスクリーニング) 二次検査〜甲状腺エコー(精密)、採血検尿   ※必要時定期受診につなぐ
<感想>  住民の不安に対し素早く行動しているのがすごいとおもった。また、フォローも1回ではなく生涯にわたり住民のニーズに対し適していると思った。すごい人数になって大変だと思うが、この検査を行いつづけてまとめることにより放射線の風評被害も減っていくと良いと思いました。

� Meet the Expert5「地域で守ろう小さな命〜地域医療の要: お母さんへの情報発信 Update」
 ・起こってからでは遅すぎる!どうする子どもも事故予防〜保護者の興味はどこに?〜                 あかちゃんとこどもクリニック  田中DR  子どもの死亡原因第1位は"不慮の事故"であり、たばこの飲み込みや転落など一歩間違えば死につながるものもある。また、そのほとんどは保護者が注意していれば防げたものばかりである。しかし事故は起こすまではまさか自分が起こすとは思っていないため、保護者から勉強会で聞きたいテーマを聞くと、感染症や予防接種のことばかりでほとんどの親が事故には無関心である。なので、当院で行っている具体的な予防策についてお話する。 まず関心の強い感染症などのテーマで学習会を開いて人を集めその中で事故の話にもっていき事故の危険性について伝えていくようにしていく。実際に事故をおこしたとき、保護者には怒りたく気持ちもあるが、事故当初は保護者も動揺しているのでそのときに話しても効果がない。こどもの容態が落ち着いてからゆっくり危険性を話し、再発予防につなげていくことが大切です。通常の診療の場面でも、あえて危険になるシチュエーションを作り「今、危なかったよ。」と伝えることで日頃から事故に対する意識づくりをしていく。
<感想> 小児の死亡原因で一番多いのは不慮の事故だと知ってはいたが、実際にどんな風に指導していけばいいか分からなかったので具体的な方法のレクチャーはとても勉強になった。子どもは大人が予想もしない事を行う。また、子どもは体が出来上がっていない為容易に障害が起き、最悪の場合なくなることもある。そうなってからでは遅いので普段から保護者の意識作りが大切だと改めて学びました。

 ・親・家族への"子育て情報"発信〜極意と課題〜  かわむらこどもクリニック  川村DR
少子化や核家族化などの社会構造の変化は、子育て中の母親に大きな影響を与えている。母親の孤立化、ネットによる多種多様な情報にまどわされて正確な情報にたどり着けない保護者もいる。そのような現状を受けかわむらクリニックでは「母親の不安・心配解消」を理念に、情報発信の手段としてHPを開設しました。 HPでは一方通行の情報にならないように医療相談もはじめた。最近ではTwitter、Facebookも取り入れて情報発信を行っています。 情報発信には様々な問題点が存在し混乱を招く危険性もあるが、信頼できる医師が正しい情報を発信していくのは必要です。
<感想>  今の子育て世代は20−30代で一番ネットを利用する年代である。医療現場でも情報の発信方法も世代に合わせて方法で行っていくことが大切だと感じました。

2日目 一般公演  
地域での看取り 地域連携としてのデスカンファレンスの取り組み 看取りを行った事例を通してデスカンファレンス(死後カンファレンス)に有用性のついての報告。
事例1:腎不全。小規模多機能施設で看取る予定だったが、状態増悪し苦痛がともなったため病院に救急搬送され翌日亡くなった。
事例2:認知症。GH入所中。経口摂取不能になり家族同席のもとGHで亡くなった。 事例3:認知症。GH入所中。経口摂取減少しGHで亡くなった。  デスカンファレンスは医療者・家族だけでなく施設スタッフも含めておこないました。それにより医療専門職でないスタッフが看取るうえでどのようなことが不安なのか、精神面の負担について聞くことができました。デスカンファレンスを行ない話し合うことで1人の人間の死に直面したスタッフの精神的負担を軽減することができるのだとわかりました。 <感想> 医療者は人の死についてある程度の学習を行い、その過程を学んでいる事が多い、しかしGHの職員などは全員が必ずしもそのような知識があるものとは限らない。そのような人が1人の人間の死に直面した時の負担はとても大きいと思います。患者さん、その家族のためにももちろんデスカンファレンスは必要だが、そのような職員の為にもデスカンファレンスは必要なことだと思いました。

風疹ワクチンを実施しています

2011年以降、風疹患者は全国的に激増しています。
妊婦さんが風疹にかかると、生まれてくる子どもに先天性風疹症候群という障害を引き起こすことがあります。
これ以上の風疹の流行を防ぎ先天性風疹症候群を予防するために、風疹ワクチンの接種を推奨します。

◎接種推奨者◎ 20歳〜60歳
特に、
・近々または将来妊娠を希望する女性
・成人男性
・妊婦または妊娠希望女性の周囲の人(家族、親族、知人、職場の同僚など)

※過去に風疹にかかったか不明、またはワクチン接種の有無が不明の方は、ワクチン接種を勧めますが、その前に血液検査で抗体を測定することができます。

★風疹ワクチン接種についてのお問い合わせとご予約は、月寒ファミリークリニックまでお願いします★ 

2013年6月7日金曜日

家庭医療=勤医協医療+α

6/6(木)、泉京子院長が「家庭医療って何?」をテーマに勤医協小樽診療所で
講演を行いました。
家庭医療学が登場した医学を取り巻く背景と歴史から、生物・心理・社会理論を用いて病の要因となる複雑な関係を丁寧に診ていくことの大切さ、そしてこの間月寒ファミリークリニックで取り組んできた全職種参加のカンファレンスや振り返りなどを紹介しました。
「家庭医療とは、今まで勤医協が大事にしてきた医療そのもの。それを体系化していくことが家庭医療の実践です。日々の実践を形にし、共有し、振り返りを行うことで、私たちの医療活動に確信を持ち、発展させていきましよう」の呼びかけに、「早速明日から取り組みを進めていきます」の返答があり、家庭医療実践の広がりを予感・・・!

講演後の懇談では、小樽診療所がこの間取り組んできた地域実態調査や様々な医療活動を教えていただき、月寒ファミリークリニックでも参考にしたいヒントをたくさんもらうことができました。改めて、各診療所の実践を交流しあうことの大切さを実感する機会となりました。

2013年6月4日火曜日

健康相談会について

みなさん、こんにちは。

看護師の梅前(うめざき)です。

毎日良い天気ですね。

春をのんびり過ごそうと思ったら、いつの間にか夏がはじまっていて驚く、今日この頃です。



さて、お知らせです。

当クリニックでは月に1回の健康相談会を行っています。



今年度の第1回目が5月23日(木)に当クリニックで行われました。

1回目のテーマは「こんなにわかる尿検査〜」でした。

地域の方々12名、医学生1名、職員11名の合計25名の参加がありました。

濱野副院長のわかりやすい講義のあと、質問や感想を出し合い、とてもよい交流の場になりました。参加者の方からはぜひ続けてほしい、次回はこのテーマで…など激励の言葉が聞かれました。職員にとっても、患者様や地域の方々がどんなことを知りたいのか、どんな要望を持っているのかを知る、とても貴重な経験となりました。



さて、第2回目ですが6月20日(木)に行うことが決定しています。

テーマは血液。尿の次は血液…?

安直な考え!(^_^;)ととられるかもしれませんが、いやいや大事なことなのです!

なぜなら・・・

・ 血液検査は痛い

・ 血液検査はお金がかかる

・ なんで何本も採血するんだ、もったいない。

と、皆さん、辛い思いをして検査に臨まれているじゃないですか。

でも採血結果って、とても専門的で難しいじゃないですか?



普段、当院をご利用されている方々であれば御存知かと思いますが、当院は待ち時間が長い!そして、診察室に入ったら忙しそうにしている先生方の姿をみていると…聞きたいことも聞けないのではないかな?と思います。



なので!

健康相談会に参加して先生に聞いてみませんか?血液検査の分からないこと、知りたいこと!

6月の健康相談会も医師の講義をしてから質問コーナーを設けます。

興味のある方はお友達を誘って、ぜひご参加ください!

お待ちしていまーす!                           



梅前

2013年6月1日土曜日

健康相談会

健康相談会

健康相談会お知らせ

健康相談会お知らせ


健康相談会を行います
日時  6 月20日(木)14:00〜15:30
テーマ 「こんなにわかる血液検査」
場所  勤医協月寒ファミリークリニック

お話し
濱野貴通医師(月寒ファミリークリニック副院長)
宮澤元医師 (勤医協中央病院研修医)

どなたでも参加できます。お待ちしております。
参加費無料

第4回 日本プライマリケア連合学会学術大会に参加しました!(第1報)

5月18日・19日の二日間、宮城県仙台市で開催され、医師2名、看護師3名、薬剤師1名の6名で参加しました。

「新しい地域医療を拓く〜がんばろう日本〜」をテーマに開催されました。

ノンフィクション作家の柳田邦男氏による特別講演、—危機の時代と「決断する医療人」もあり、多くの口演やポスターセッション、ワークショップやシンポジュウムなどがありました。



月寒からは、ポスターセッションでの発表と院長がシンポジストになり、参加しました。

2013年5月30日木曜日

お花見の会

お花見の会

  友の会総会後に行われたお花見会は、友の会のみなさんと大いに交流を深めました。

 会長の音頭でまずはおいしい飲み物・食事に舌鼓、会食の後には、温泉やカラオケ、おしゃべりなど、それぞれが思い思いに楽しい時間を過ごしました。
 カラオケでは、スーパーデュエットに拍手喝采!!。

友の会総会

第19回豊平区清田区健康友の会総会開催

5月26日(日)南区にある「保養センター駒岡」で友の会総会&お花見会が開催され、40名が参加しました。
 総会では松田英樹会長が「厳しい社会情勢の中、ますます友の会活動が大切になります。医療・介護の改悪ストップ、私たちの生活を苦しめる消費税値上げ反対、そして原発反対の声をあげ政治を変えるチャンスが7月の選挙です」と挨拶しました。

2013年5月28日火曜日

家庭医療スプリングキャンプin黒松内

5月25日(土)〜26日(日)の2日間、勤医協黒松内診療所のある黒松内町を舞台に「家庭医療スプリングキャンプ」を開催しました。この企画は、昨年12月に行った「ウインターキャンプ」の“続編”です。

初期研修医の診療所研修に併せてウインターキャンプ同様、月寒・余市の両診療所からも職員が参加して行われました。今回は、家庭医療の肝である「地域指向のケア」と「患者中心の医療」を学びのテーマとし、黒松内町に暮らす人々との交流や職員同士でのセッションを行いました。

「Photo Elicitation」
Photo Elicitationとは、インタビュー調査を行う際に、インタビューを受ける人に写真を撮ってもらい、その写真を用いてインタビューすることで"その人の思い"をより深く知ることができる手法です。

脳機能は言語の情報を処理する部分よりも映像の情報を処理する部分のほうが飛躍的に発達しています。Photo Elicitationは、映像を用いることで単に多くの情報を引き出すのではなく、異なる種類の情報を呼び起こすことができるのだそうです。

この手法を使って、黒松内に暮らす人々の思いを知ろう!と、黒松内に移住してきた方々に写真を撮ってもらいました。(時間の都合により今回は実際に写真を用いての議論まではいかなかったので、これは今後取り組んでいくことになりました。)

「家族看護学」
家族看護とは、家族が直面している健康問題に対し、主体的に対応し問題解決できるように、本来家族が持っているセルフケア機能を高めることです。

患者の療養生活には家族が大きな影響を与えており、その家族が変化し健康問題を解決していくことを援助するのが看護職(医療者)の重要な役割となります。

今回はいくつかの家族アセスメントの中から「カルガリー式家族看護モデル」について学びました。カルガリー式家族看護モデルは、家族の起こす機能障害を円環的パターンで捉え、仮説を立て、悪循環パターンを明らかにする方法です。実際に事例を用いて、家族図作成と仮説の立案(インタビュー準備)に挑戦しました。

家族内の関係性は?健康問題の悪循環パターンはどこにある?認知・感情・行動のどの領域から援助したらよい?参加者それぞれが患者さんや家族の立場になって抱えている困難を出し合い、どのようにアプローチしていくことが可能かを話し合いました。

そして今回、とっても素敵な出会いがありました!!

黒松内に移住して活動している水墨画家の上田茂さんと民宿&喫茶店を営む田中さんご夫妻です。

移住の経緯や今の暮らし、黒松内という地域への思い、これからの活動について・・・たくさんの葛藤や苦悩もありながら、この黒松内の雄大な自然に溶け込み、そして人生を主体的に生きている、確固たる信念を感じる方たちでした。この方たちとの出会いは、私たちにとって黒松内という町をさらに魅力的なものにしてくれました。

たくさんのアセッツがある黒松内。ここで地域医療にどう取り組んでいくか。たくさんのヒントをもらった2日間でした。

2013年5月27日月曜日

T・K・T 

5月25日(土)黒松内町で行われているT・K・Tに参加してきました。
T・K・Tとは、田中式・健康・体操のこと。
黒松内町で民宿と喫茶店を営むご夫妻が考案したものです。

約1時間、さまざまな動き・ポーズを繰り返しながら汗を流し、
頭も心も身体も、すっきりリフレッシュすることができました。

「自分の身体とは一生涯のお付き合い」
・・・自分の体調に耳を傾け、不調や痛みとどう付き合うか。
先生が仰っていました。"医療者こそ健康であることが大事"

自分自身の健康管理がおろそかになりがちな私たち医療者。
改めて「健康であること」の意味を再確認する機会になりました。